出産はセックスレスの分岐点

最近では、20代、30代の夫婦にも性生活がなくなったというカップルが増えているようです。若い頃には毎日励む、というのが普通なのに、めったにしないとか、まったくしない、という人たちがいるのです。若い夫婦がセックスレスにおちいるきっかけとして、一番多いのが妊娠出産です。子を身ごもれば女性の体はどんどん変わっていきます。スリムで美しい体をしていた人も、お腹がでっぱり胸の形も変わってきます。それを見て「美しい」と感じられる男性は良いのですが、ときどき幻滅してしまう人がいるのです。つわりなどで体調が悪く精神的にも落ち込みがちなときに夫が精神的にサポートするのではなく、体型に失望しているとわかれば妻は傷つくことでしょう。そんなことがきっかけとなり、セックスレスが進行することもあります。マタニティは、ひとつの分岐点です。

妊娠すると妻の体から「セクシー」が抜けていく!?

妊娠して数ヶ月するとつわりがおさまり女性の体は安定してきますが、その頃には体型も大きく変わってきます。お腹はぽっこりと大きくなり、胸も膨らんできます。大きな胸を見て喜ぶ男性も少なくありませんが、乳輪が拡大したことにげんなりする人もいます。妻の体の変化に、多くの男性が性的な興奮を奪われていくのを感ずるようです。つまり、「やる気が失せる」のです。

妻の方でもその点は気にしているのが普通です。特に若い頃スタイルに気を配ってきた人の場合、自分の体がみにくくなったことを、夫がどう感じているかについて神経質になりがちです。スタイルの変化が夫の性欲を減退させたらどうしようと悩んでいるときに、夫が性的な誘いをしてこないと、「やっぱり」と傷つきます。体の形が変わったことが、夫婦それぞれに精神的なストレスを与え、夫婦生活に影響を及ぼします。妊娠中でもセックスはできますが、夫も妻も互いを気にして誘わなくなり、結局、それが長く続いて妊娠後にもセックスレスが継続してしまうのです。

出産は夫婦の共同作業!でも、生むのは妻

夫も出産をサポートするというのが現代の風潮で、かいがいしく妻の面倒を看る男性が増えています。そうした時流の中で、出産に立ち会う男性も増えてきました。病院によっては立会いを拒否するところもありますが、歓迎するところもあり、わざわざそうした病院を選んで「立会い」を希望する人もいます。妻の大変さを理解する上で大切なことかもしれませんし、子供の生まれる瞬間を目撃できることには意味があるのかもしれません。ただ、出産シーンを見た男性の中には、性欲が急速に減退する人もいます。

妻が股を大きく広げて性器をさらしている中心から子供の頭がでてくるシーンを目撃して、生命の神秘に胸を打たれる人もいれば、その生々しさにショックを受けてしまう人もいます。妻との性行為の最中にもそのシーンが思い出され、勃起できなくなる人もいるようです。良きにつけ、悪しきにつけ、出産の場面というのは夫にとって、一生涯心に刻まれるできごととなるのでしょう。立ち会うつもりの男性は、あらかじめこの点の覚悟が必要です。

妊娠出産を機に性生活が乏しくなってしまうカップルは少なくありません。そうならないように、夫婦は互いの考えを率直に話し合うことが必要でしょう。