妻が求めるのは心ではなく体なのか

最近では、積極的に男性をベッドに誘う女性も増えてきているようですが、40代以上の熟年カップルにおいては、妻が夫に性生活を求めるケースはまだそれほど多くはないでしょう。決して性欲が薄いからではなく、単なる「たしなみ」です。本当は「セックスしたい」と思っていても、「女がしたいというのは見苦しい」「淫乱と思われたくない」と遠慮しているに過ぎません。多くの女性が、心の中では性欲がムラムラと燃えあがっていても、表面上は消極性をよそおうものです。

「手をつないでいるだけで十分」とか「挿入しなくても大丈夫」とか、「体より心」を訴える女性が少なくありませんが、実際のところ、それで満足するのかといえば、もちろん違います。多くの女性が、男性以上に肉体の快楽を求めているからです。

女性の方が、セックスに関する「嫌いなこと」が多い

性生活についてのアンケート調査をすると、妻たちの意見としてよく挙げられるのが、「フェラチオが面倒、疲れる」「夫の髪の匂いが嫌い」「太っている体が重い、醜い」「エクスタシーに達しない」など肉体的なものです。「もっとたくさん愛撫して欲しい」「ていねいに体をまさぐって欲しい」「前戯を長くして欲しい」などなど、愛撫についての不満も多く挙げられます。自分では「フェラチオは嫌い」と言いながら、「しっかりと乳首を舐めて、まずはクンニリングスでいかせて欲しい」と、相手に対する要求はしっかりします。今でも多くの妻たちが、「セックスはしてもらうもの」という意識を持っているために、要求レベルが高くなるのでしょう。

夫がEDになったときに、「いいのよ、なくても構わない」という妻がいますが、必ずしも本心とは言えません。「バイアグラを飲むべきでしょ!」と期待するのが普通です。一方で夫たちの性生活に対する不満には、意外と精神的なものが少なくありません。「疲れているから」と断られて傷ついた、とか、「早いね」と言われて勃たなくなった、などと言う人もいます。男性の方がナイーブで、女性の方がむしろ肉体的な快楽に貪欲のようです。妻たちの多くが表面上は、「自分の性欲は強くない」「セックスは夫に求められるからしているだけ」「性生活はなくてもいい」と信じている一方で、潜在意識としては、「セックスで満足したい」と強く願っているのでしょう。男性はその点に気づかなければなりません。

男性よりもはるかに気持ちいい女性たちは不満も大きい

性体験のある男性のほとんどが気づいていることですが、男性よりも女性の方がセックスから得られる快感はずっと大きいものです。10倍も100倍も女性の方が楽しんでいるはずです。快感が強いのですから、当然、男性よりも女性の方が性に対する欲求が強くなります。それなのに、なぜか夫たちの多くが、妻を満足させ続けることに無頓着です。夫婦生活が十分なものでないときに、不満をつのらせるのは「妻」であることに気づくべきでしょう。

浮気をする妻たちのほぼ全員が、夫との性生活に不満を抱いています。不倫をする女性はほんの一部に過ぎませんが、その前提には、莫大な数の「不満を抱く女性」がいることを忘れてはいけません。多くの妻が夫のセックスにフラストレーションをためこんでいて、その一部がちょっとしたきっかけで、不倫しているのだと。女たちは、常に悦楽を求めているのです。