英雄色を好む、妻も色を好む

「苦労は買ってでもしろ」と言われますが、辛いことであっても人生にとってはプラスになることが少なくありません。逆に、何も苦労のない人生は楽かも知れませんが、はたから見たときには少しも面白くないものです。映画やドラマ、小説にしても、平凡な人生を描いたものなら誰も興味を持たないでしょう。主人公が打ちのめされたり、新しい出会いにときめいたりと、さまざまなイベントを繰り返すことがストーリーの核となり、面白さの源泉となります。

人生と同様に、セックスについても「波」がなければ面白くならないものです。毎日同じストーリーでそこそこ盛り上がるだけでは、次第に楽しくなくなるのは必然です。おまけに、エクスタシーが伴わないとなればなおさら。妻たちは、「いいセックス」を求めています。

妻たちだって「色を好む」ものです

「英雄色を好む」と言われます。歴史上の偉大な人物に好色家が多かったことは事実で、政治的な野心が強かったり、経済力についての野望が大きかったりする人ほど、セックスに強く、多くの女性と交わりたいという欲求が強いとの考えは古くからあります。これが正しいのかどうかは分かりませんが、少なくとも男性にだけ「色を好む」があると考えるのは、間違っているでしょう。女性だって、「色を好む」ことはあり得ます。

普通の生活をしている人にとって、「面白いこと」や「新しいこと」がそうたくさんあるわけではありません。「平凡な日常」を過ごすのが一般的で、そんな中でも、性生活でのオーガズムは特に女性にとっては、とても大きなイベントです。男性にとっても性生活は重要ですが、とても強いエクスタシーを得ることのできる女性たちとは、その重要性が異なります。つまり、妻たちにとって、夫とのセックスの良し悪しは日常生活の中で最も重大なテーマであるといえます。実は、妻たちは「色を好む」のです。

夫との倦怠は、他の男との熱愛への入り口

夫婦生活がうまくいっていないカップルは少なくありません。たまにしかセックスしない、性生活はあるけれども十分満足していない、というのはまだ良い方です。わが国の中高年夫婦の半分が、「セックスレス」といわれています。2組に1組は、ほとんどセックスをしていないということになります。夫の方は「性欲がなくなった」で済ますことができるかも知れませんし、風俗店で発散することもできるかも知れません。しかし、妻の方はそれで納得できるでしょうか?

悦楽の観点から見れば、男性よりも女性の方が強くセックスを求めています。それがなくなれば、人生の中の大きな「波」がなくなります。つまり、人生が面白くなくなってしまうのです。それを取り戻すためには、夫婦生活を盛りあげるか、どこか他で手に入れるしかありません。夫の側にセックスを改善する意思がないと、「好色な妻」は外の男に目向け始めます。それは、「浮気をしたいから」ではなくて「人生を楽しくしたいから」です。

好色なのは男だけではありません。女性は男性以上に好色です。夫婦生活がうまくいかなくなったときには、男性以上に女性の方が、虚しさを感じやすいもの。エクスタシーに関する欲求の強い女性であれば、無意識に不倫に走ってしまうのでしょう。