ウソでもいいから「愛している」と言ってほしい

男性よりも女性の方が、セックスに求めるものは大きくなります。男性の射精時のエクスタシーに比べると、女性が「いった」ときの悦楽は、何十倍、何百倍もの大きさです。射精は一瞬で終わってしまいますが、女性の場合、人によっては、10分、20分、ときには1時間も「いきっぱなし」ということもあります。夫たちは、妻のそうした巨大な悦楽のために、せっせと努力する哀れな生き物といえなくないかも知れません。

多くの女性が、「自分の方がセックスで得をしている」と知っていながら、気づいていないふりをしています。「あなたが求めるからやらせてあげた」とか、「フェラチオしてあげた」「射精させてあげた」と恩をきせるのは、「もっと気持ちよくさせて」というサインなのかも知れません。だからこそ、多くの女性が「キスして」というのでしょう。

男性は「キスして」とは言わない

「キスしていい?」と尋ねる男性はいても、「キスして」と頼む人はいないでしょう。女性の場合には、そうせがむ人がいます。男性の「キスしていい?」は「抱きたい」を婉曲的に表現したものですが、女性の「キスして」も「抱いて」の意味です。「セックスは女からせがむものではない」という建前から、女性は自分から「やりたい」とは言えないもので、遠回しに言うのが「キスして」です。

長年連れ添った夫婦でも、妻から「したい」とは言いにくいもので、夫から求められない限り性生活は成立しないという家庭が少なくありません。夫婦生活に満足できない妻や不倫をしている女性たちにアンケートをとると、多くの人が「夫がキスしてくれない」と不満を述べます。これには文字通りの意味もありますが、「挿入だけのセックスしかない」という不満ととるべきでしょう。キスから始まり、愛撫があって、十分快感を得たのちに挿入、エクスタシーという順序通りになっていないことを、「キスがない」と表現するのです。妻の「キスして」には、「射精するだけじゃなくて、しっかり愛撫もして」という意味が、言外に含まれていると考えるべきでしょう。

妻の「キスしないで」は、欲求不満のサイン

妻にキスしようとすると、「しないで」と断られて、さっさと行為に移される夫もいます。妻にとっては、キスはセックスの段取りのファーストステップ。それを省略したがるのは、性生活そのものに対する期待感を失っていることを意味します。キスがなければ、愛撫もおざなりになります。短い前戯と挿入で、あっという間に終わってしまうセックス。夫の方は射精できれば満足なのかもしれませんが、妻は満足できません。「それでもいい」と感じてしまうほどに、性生活をつまらないものととらえてしまっています。

そういう妻たちに限って、他の男性との性交を夢見がちなもの。中には実際に行動に移してしまう人もいます。たまにはしっかりと妻にキスすることも大切でしょう。

性生活にかける時間は、夫婦のきずなのバロメーターにもなります。ベッドインから射精まで「10分」などというカップルは、決して「うまくいっている」とは言えません。妻に浮気をされないためには、まずは「愛している」とキスをして、しっかり愛撫をしてから挿入するというステップをきちんと踏むことも大切です。